「THAT’S 芸人魂」 マルセ太郎

「THAT'S 芸人魂」 シアターΧ(シアターカイ)
マルセ太郎を回向する13回忌の追悼公演。
チラシには、「カーペディエムかクオバディス」と見出しの上に書いてある。
なんのこと?
カーペディエム=いまを生きる。Seize the day.
クオバディス=あなたはどこへ行くのか?

意味深長なことば。人によっていろいろな解釈が成り立つだろう。
この場合はどうなんだろう?
なんと考える?

このラテン語はともかく。

マルセ太郎って知ってますか?
マルセ太郎を覚えてますか?
お猿さんのものまねの人。
だから申年にしかテレビに出ることはなかった人。
でも、彼の才能はおさるのものまねだけではなかった。
さまざまな試みを舞台で行っていた人だった。
彼を知っている、彼と一緒にやった仲間たちが出演している。
その内容は生前のマルセ太郎が作った台本に基づいた芝居を演じながら、
彼、マルセ太郎の生涯を追う内容になっている。
マルセ太郎が書いた台本のできがいいのはもちろんだけど、出ている役者たちがそれはそれは楽しそうに演じてる。
そして日替わりのゲスト。後半ひょっこり客席から舞台に現れた。
初日の昨日は永六輔さん。老いたり永六輔
しかしその記憶力と話術は素晴らしい。マルセ太郎の思い出を語る。
沈む夕陽に向かって涙ぐむ猿の話。そしてマルセ太郎の訃報に接した時のこと。
マルセ太郎の人柄はどんなだったのか?
おさるの真似しか知らない私にとってもとてもおもしろかった。そしてすこし寂しかった。
ほんとは、マルセ太郎の生舞台を観たかった。