2012-01-01から1年間の記事一覧

3.11から考える「この国のかたち」 −東北学を再建する−

今回の震災は、日本が最大の人口規模となったときに起こった。これから日本は人口減少の時代に入り、そして50年後は8,000万人まで、人口は減ると云われている。人口の減少はつまり、人の住むところが小さくなってくる、ということであろう。東北地方の…

プロメテウスの罠

朝日新聞で連日3面に連載している、「プロメテウスの罠」。昨年の10月から続いている記事である。それが単行本化された。 『プロメテウスの罠−明かされなかった福島原発事故の真実−』 (朝日新聞特別報道部 著)(2012.2.28第1刷)(学研パブリッシング)…

『震災後のことば−8・15からのまなざし』

昨年末から今年初めにかけて新聞社の文芸担当編集員が70年前の戦争も経験しているようなヴェテラン文学者たちに今度の震災についてのインタビューを試みた。その記録を紹介しよう。結論から云うと、老人たちは絶望しているようだ。ほとんど楽観はしていない…

『奇跡の災害ボランティア 「石巻モデル」』&『笑う、避難所 石巻・明友館 136人の記録』&『ヒトのチカラ。 東日本大震災被災地、災害ボランティアセンターで起こったいくつものドラマ。』

第33回 東日本大震災関連(その6)・・・・・避難所と災害ボランティア 災害の悲惨な現場。そしてそれをどう表現していくか。 先月までの5回分で、そういうことを伝え、考える本を紹介してきた。そして今月はすこし目先を変えて、災害後の避難所の様子と災…

「芭蕉通夜舟」

「芭蕉通夜舟」(井上ひさし)紀伊國屋サザンシアター 08/23 19:00〜 坂東三津五郎 登場人物は松尾芭蕉ただひとり。そして舞台の補助を務める狂言回しが数名。黒子姿だが、解説や説明をするときは素顔になる。三十六句の歌仙にちなんだ全三十六の場面で芭蕉…

「叔母との旅」

「叔母との旅」青山円形劇場 08/15 15:00〜 段田安則・浅野和之・高橋克実・鈴木浩介 ぐるりと360度観客が腰掛けている円形の劇場。舞台上には何もない。男性4名が背広にネクタイをして大きな四角いスーツケースを持って四方からそれぞれ登場。芝居が始…

『瓦礫の中から言葉を』(辺見庸)

第32回 東日本大震災関連(その5)・・・・・辺見庸の憂鬱 作家の辺見庸氏は、宮城県石巻市出身である。その辺見氏がNHKの番組(こころの時代 瓦礫の中から言葉を−作家・辺見庸)に参加した後、彼なりの3.11論を書き下ろした作品。 『瓦礫の中から言…

「ローマ法王の休日」

映画「ローマ法王の休日」(英語名:We Have a Pope.) 「We Have a Pope.」本当の原題はラテン語であるが、英語にするとこうなる。そしてこのことばは、新法王が決まったことを人々に知らせる時の決まり文句だという。 終身職である法王が死んで、新法王を…

「リチャード三世」

「リチャード三世」(子供のためのシェイクスピア) あうるすぽっと 19:30〜 「リチャード三世」は、シェイクスピアの作品の中で最も上演回数の多い戯曲なんだそうだ。実際にこの“子供シェイクスピア”シリーズでも扱うのが二度目になる。そして前回も今回も…

「ヘンリー六世 Ⅲ」

「ヘンリー六世 Ⅲ」(子供のためのシェイクスピア) あうるすぽっと 19:00〜 今年の“子供シェイクスピア”は、2本立て。しかも最も複雑な薔薇戦争を扱ったヘンリー六世からリチャード三世のイギリスの歴史を扱う。劇中でも強調されていたが、とにかく登場人…

『それでも三月は、また』

第31回 東日本大震災関連(その4)・・・・・作家たちのアンソロジー 震災後、ことばの表現者たちはこの世界をどうみたのか? 今回ご紹介する本は、3.11後に彼ら作家たちが何を感じているのか、をそれぞれの作品に表現したものを集めた本である。いわゆ…

 青少対定例会

青少対定例会。 ほぼすべて、来る8月26日に行われる、「平成24年度 子ども夏まつり」についての事柄だった。いろいろなことを再度確認した。特筆すべき点は、“カブト虫の世話”という仕事があるということか。近隣の人でカブト虫取り名人がいて、毎年山…

 連P役員会・理事会

平成24年度 第1回 連P役員会・理事会。OJ中学校。18:30〜(役員会)。19:30〜(理事会)。 連Pとは、「区立中学校PTA連絡協議会」のこと。中学校PTAの集まり。 連Pの会長校へ行く。幸いにして会長校は自宅からもそれほど離れていない場所なので、…

「藪原検校」

「藪原検校」 世田谷パブリックシアター(三軒茶屋) 19:00〜 圧倒的なせりふの量。歌あり、踊りあり、劇中劇あり、ギターの生演奏あり、狂言回しあり。3人だけがずっと同じ役でほかはいろいろな役を演じるのもおもしろい。人がいないので違う役を演じざる…

 PTA歓送迎会

PTA歓送迎会。18:30〜 M文化会館。 青少対の歓送迎会も、地区Pの歓送迎会もこの会場でおこなった。わが学校のPTAの歓送迎会もこのいつもの会場で行う。 退任する先生。退任するPTA役員。挨拶。挨拶。新任の先生。新任の役員。挨拶。あいさつ。ア…

 第一回地域教育連絡協議会

第一回地域教育連絡協議会。17:00〜 中学校にて。 こんな会合もあるんだ。という素朴な驚きがあった。地域の子供たちの教育に関する問題を学校から報告して、近隣住民の代表で話し合う、という趣旨である。そういうことは案内文にも何も書かれていないが、出…

青少年健全育成講演会(学校主催)

この題名で学校では年に二回、外部から人を呼んで生徒たちや保護者、そして近隣の人たちに話を聞かせている。一回目の今回は学校主催。年度のどん詰まりの3月にPTA主催の講演会がある。因みにこのPTA主催の講演会についてはまだ何も決まっていない。 …

『生存者』(根岸康雄)&『気仙沼に消えた姉を追って』(生島純)&『暗い夜、星を数えて』(彩瀬まる)

第30回 東日本大震災関連(その3)・・・・・生還者と死者の境い目 今号の小欄は、この災害で人々がどう行動したか。なかんずく、どう行動した人が助かり、また無念にも帰らぬ人となってしまった人たちは何をしなかったか、を考えてみたい。翻ってそれを考…

修学旅行の見送り

なんとなんとPTAが修学旅行の見送りに行くのだ。それがしが中ボウだった35年前にはそういう習慣はあったのだろうか。当時は大人に関心なぞまるでなかったからまったく覚えがない。 PTAではそれがしと副会長のHさんとで東京駅で生徒たちを見送ること…

 青少対理事会

青少対理事会。19:00〜。於 M文化会館。 8月26日(日)に行われる「夏休み子供祭り」が主な議題だった。スイカ割りとか水鉄砲とか、お化け屋敷とかかき氷とか、ちょっとしたアトラクション。そういうものを青少対の大人たちや中学生や高校生が近隣の子供…

平成23年度分中学校給食会計報告会

平成23年度分中学校給食会計報告会。 給食の経費が適切に処理されているかをみる。給食費の会計監査。午前中の11:00から始まるので、会社を10:00に出る。上司には理由を説明して仕事からの一時中座を認めてもらう。学校で過ごすのが1時間。学校までの往復で…

中学校運動会

中学校運動会。 朝から素晴らしくいい天気。快晴。8:00登校。校長に挨拶。PTA役員に挨拶。校庭で準備中の教職員の皆さんに挨拶。来賓者が三々五々入ってくる。 8:45全校生入場。国旗掲揚。学校長挨拶。そしてPTA会長挨拶。まいったなぁ。目の前にスタ…

 「バトルシップ」

映画「バトルシップ」(Battle Ship) 上映最終日でようやく観ることができた。 NASAは宇宙空間へ飛ばす強力な電波を開発した。人工衛星を経由させて宇宙のどこかに存在するかも知れない生命体への友好を表現したその電波を大宇宙へ飛ばす。その一方で太平洋…

青少年対策地区委員会(青少対)総会

於 M文化会館(出張所の建物) 18:30〜 青少年対策地区委員会(以後、青少対)とは、区内の出張所ごとに組織化されている、区役所(行政)と住民との協議機関であり、子供たちを見守る近隣住民の集まり、と考えればいい。こういう組織がある、というのは、…

平成24年度 連P主催の定期総会&歓送迎会

平成24年度 連P主催の定期総会&歓送迎会。18:00〜。 PTA行事が平日の18:00が開始時刻、というのは勤め人にとってなかなかたいへんなのである。もっと早い時刻なら早退するのもひとつの手段であるが、18:00ではそうもいかない。17:00の終業時刻になるやい…

平成24年度PTA総会。第1回運営委員会

平成24年度PTA総会。第1回運営委員会。 午後から半休を取る。学校へ行くのだ。 昼過ぎには学校に到着し、T校長はじめ教職員に挨拶。校長の案内で学校見学。授業中の教室に校長がずんずんと入っていく。廊下で遠慮してもじもじしていると、校長が「入って…

地区P定期総会・歓送迎会

地区P定期総会・歓送迎会。 同一地区に公立中学校は7校。その7校の校長、副校長、PTA会長、副会長が参集する。歓送迎会なので、新旧揃うからたった7校とは云え、なかなか盛況な会だった。そして7校程度だから、お互いに顔が見えるし親密にもなる。ア…

『3.11を心に刻んで』(岩波書店編集部)&『言葉に何ができるか 3.11を越えて――』(佐野眞一・和合亮一)

第29回 東日本大震災関連(その2)・・・・・言葉になにができるか 今号の小欄は、言葉を紡ぐことを生業にしている人々がこの震災をどうみたのか。どう感じたのか。そしてどう行動したのか。それをみたい。 あの時しばらくは皆が言葉を失った。それからすこ…

「ヘルプ−心がつなぐストーリー−」

1960年代のミシシッピ州。Deep South と呼ばれている最も保守的な地域で、奴隷制は廃止されていても黒人の仕事はそのまま。黒人女性は大地主の白人のメイド。大農園で小作人に働かせている豊かな白人たち。小作人たちは映画には出てこないが、おそらく黒人男…

 災害ボランティア(〜04/30)

2泊3日の行程で宮城県の街へ被災地支援ボランティア。このボランティアにはこれで7回目の参加になる。2月以来の参加。早朝東京を出て、バスは東北道を一路北へ。栃木県から白河関を越えてみちのく、東北地方に入るとどこも桜が見事に満開だった。福島県…