「バトルシップ」

 映画「バトルシップ」(Battle Ship)
 上映最終日でようやく観ることができた。
 NASAは宇宙空間へ飛ばす強力な電波を開発した。人工衛星を経由させて宇宙のどこかに存在するかも知れない生命体への友好を表現したその電波を大宇宙へ飛ばす。その一方で太平洋では14ヶ国が合同軍事演習を行っていた。
 そして物語は、観ている側の期待通りに、NASAの電波をキャッチした宇宙の生命体が友好的ではなく攻撃的な手段で地球にやってくる、という話になるのだ。そして太平洋上で軍事演習をしている各国の海軍が地球を侵略しにやって来た悪い宇宙人たちと一戦を交えるのであった。
 日米海軍が合同で敵と対戦する、という物語の筋に単純に昂奮する。約70年前に同じ太平洋上で死闘を繰り広げた両軍が、空からやって来た圧倒的に強い敵に対して知力と胆力を尽くして挑み、そしてやっつけていくさまが単純におもしろいのである。
 退役してハワイの真珠湾で記念艦になっている「ミズーリ」がかつてそれを操った老兵たちによって見事に甦り敵の母艦と戦う、というストーリーがいい。最新設備ではなくアナログの設備でそれを老兵たちが動かす、という筋運びがいい。
 海上自衛隊(つまり日本海軍)のナカタ艦長(浅野忠信)がいい。

バトルシップ [DVD]

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