「ロッカーの濡れている床、イスがない」(昨日の祝賀会)

 「ロッカーの濡れている床、イスがない」 昨日の祝賀会 第1回公演
 於 アトリエヘリコプター(五反田) 19:00〜 永井若葉さん出演
 奇妙なタイトル。意味不明。濡れているのはロッカー?それとも床?そしてさらに奇天烈なのは、この芝居にロッカーも床も出てこない。舞台は畳の部屋だ。そしてイスはある。タイトルにあるものがなく、ないものがある。ロッカーとはもしかして、“ロックをする人”のことなのか?などとぼんやり考えながら開演を待った。
 結局、人はみんな少しずつ嘘をついている。それがばれた時の人の対応も少しずつ違う。5人の登場人物の中で、終始最も怪しげな手品師だけが正直者で嘘をついていない。という設定だが、本当に手品師が嘘をついていないかどうかはわからない。手品師の「嘘をつくなら突き通せ」という台詞が実はこの芝居のテーマだったりするのだろうか。